五行説

五行の五とは、自然界の「木・火・土・金・水」という五つの要素を表し、行は「動き・巡り・作用」を意味します。

この世のあらゆるものは五要素から成り立ち、お互いに助け合い、バランスを取りながら巡ると考え、自然界の生命の営みを説いた学説です。「春・夏・秋・晩秋・冬」の季節の巡りをイメージすると分かりやすいかもしれません。

私たちの中にもこの五要素が存在し、それぞれの質が自然に巡ることで人生にストーリーが生まれ、私たちは成長していくと捉えます。

 

エッセンシャルオイルも五要素に分けることができます。この上なくスキ!と感じる香り。または、なぜか気になる香りは、自分の人生が今、どのステージ(時節)にいるかを教えてくれます。そしてそのテーマをやりきると、自然と次のステージへと進むのです。

人生に五行説を重ね、エッセンシャルオイルのサポートを取り入れることで、自分の人生を俯瞰し、スムーズに進行させることができます。


水(はじまりのステージ)

ジュニパー・ベリー(果実、種子)/ベティバー(根)/シダーウッド、サンダルウッド(木)など

季節でいうと冬の時期。

自然界はすべての動きが停止しているように見えますが、春の芽吹きの時期に備えてしっかりと氣を蓄える大切なときです。

また、水と繋がる臓「腎」は、その人の生まれながらの質=精を蓄えています。この世に生まれてきた志とも捉えることができます。

 

精は自分らしく生きるための原動力となるエネルギー。精が不足していると自分らしさが分からず何をしても不安が顔を見せます。「自分が何のために行動するか?」をじっくり考えるときも水の質が必要です。

 

水の質の香りが心地よく感じるときは、焦りから行動しようとしないで、一度立ち止まってじっくり自分と向き合う時期。自分の本質を生きるために必要なものを検討し、コレと決めたものに注ぐエネルギーを蓄えるときです。

水の質のエッセンシャルオイルは、深さや落ち着きを感じさせます。外の世界に答えを求めるよりも、自分の内側に語りかけて。不安や迷いを決心と確信に変えていくために、香りにサポートを求めてみてください。

 


木(成長のステージ)

ベルガモットミント、ローズマリー・ベルべノン(ハーブ)/マンダリン・グリーン(果皮)、ホーウッド(木)など

季節でいうと春の時期。

新芽がすくすくと天に向かって伸びるように、蓄えられ満ちたエネルギーが、目的に向かって勢いよく動きだした成長のときです。

 また、木と繋がる臓「肝」は、心身に氣血をなめらかに流し、私たちを活動的にさせる役割があります。

 

けれど、氣血が不十分だったり、流すはたらきがうまくいかないと、散漫になって自分が何をしたいのかよく分からなくなったり、臆病になって行動できなくなったりしてしまいます。

 

木の質の香りが心地よく感じるときは、新芽のように純粋でワクワクした気持ちを楽しみながら、自分を成長させたいとき。また、やりたいことに向かって迷いなく前進したいとき。そのための勇気や行動力が欲しいときです。

木の質のエッセンシャルオイルはフレッシュで軽やかな香りが特徴。心と身体を軽やかなエネルギーで満たして前進を手助けしてくれます。

 


火(達成のステージ)

チャンパカ、ネロリ(花)/コリアンダーシード(種子)/レモン(果皮)など

季節でいうと夏の時期。

開花の時期は、虫や鳥たちは美味しい花粉の恵みに、人間たちはその美しさに歓喜し、自然界のテンションが最高潮になる達成のときです。

火と繋がる臓「心」は、生命活動の中心であり、心と身体に氣血を巡らせる役割があります。

 

 

エネルギーが足りないと、熱量がなくなり冷めてしまうので、何をやっても楽しさを感じることができず、自分の人生の意味が見つからなくなってしまいます。

 

火の質の香りが心地よく感じるときは、自分がやってみたい!と思ったことに打ち込んで、その喜びを実感しているとき。そこから、自分にとっての真の幸せとは何かを知り、個性に目覚めることができます。

 

 火の質のエッセンシャルオイルはテンションが上がる明るい香りが特徴。生きていることの喜びを、全身で味わいたいときに。

 

 


土(実りのステージ)

オレンジ・レッド(果皮)/カルダモン、フェンネル・スウィート(種子)など

 季節でいうと夏の終わりから秋の時期。

花が咲いた後に、次の生命である果実がたわわに実り、豊かさを味わうときです。

土が繋がる臓は「脾」は、食べたものから生きるための氣血をつくり出し、氣血水を体内に巡らせる役割りがあります。

 

脾の力が弱っていると、うまくエネルギーをつくり出せないので、人生に対して消極的になり、自分が豊かになることに氣遅れしてしまいます。エネルギッシュに人生を創造していくためには、脾の働きが大きく関わります。

 

 

土の質の香りが心地よく感じるのは、自分の人生をさらに豊かなものにしたい、という思いに溢れているとき。そして、思いを叶えるための現実的なプランをじっくり考えたいときです。

 

土の質のエッセンシャルオイルは、嗅いだ瞬間にエネルギーがチャージされる元氣な香りが特徴。人生をクリエイトするパワーを与えてくれます。

 

 


金(変容のステージ)

ラヴィンサラ、バルサム・ファー、カユプテ(葉)/フランキンセンス(樹脂)など

 季節でいうと晩秋。

自然界の実りは収穫し、植物は枯れて土に還り、動物たちは冬眠の準備をはじめます。

金が繋がる臓は「肺」。呼吸によって生きるための氣を取り込み、また身体のなかの古いエネルギーを排出する臓ですが、私たちは息を止められたらすぐに命が終わってしまうほど、生命の営みに欠かせない臓です。

 

金の質の香りが心地よく感じるのは、手にした豊かさを十分に味わったあと、さらなる成長を求めて新しい人生ステージに向けて準備をはじめたいと思っているサイン。自分にとって、もう必要のないものや考え方、価値観などを手放して、新しい体験を招き入れるためのスペースをつくるときです。

 

金の質のエッセンシャルオイルは、呼吸を活性し、古いものを手放して新しいものを取り入れるサイクルを高めます。人生の変容期を上手に乗り越えるために、いつもそばに置いておきたい香りです。


土用(ステージの変わり目)

ジンジャー(根)/スウィート・マージョラム(ハーブ)/パチュリ(葉)/シダーウッド・ヴァージニアン(木)など

 季節の変わり目、新しく迎える季節の氣を育む時期を土用といいます。 

自然界はいろいろなものが揺り動かされながら次の季節へと移っていくので、何かと不安定になる時期と考えます。

 

人生のステージが変わるときは、氣が満ちていると自然と変化の波に乗ることができますが、氣が足りていないと変化することに不安や抵抗を感じ、心身が不安定になりがちです。

 

土用の質の香りが心地よく感じるのは、人生の変化の上での新しい考え方、行動、人間関係などを受け入れたいと思うとき。氣が高まることで心が柔軟になり、変化をポジティブに楽しめるようになります。

 

土用の質のエッセンシャルオイルは、心身に安心感をもたらす香りが特徴。見えない先の不安を落ち着かせて、どんな変化が起きても自分に必要なことだから起きていると人生に対する信頼を高める香りです。